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解説記事 > 米国債権回収事情−その1−
2003年11月10日

アレクサンダー&ハミルトン・インク
アジア市場開発ディレクター  熊谷 美樹
プレジデント / 米国弁護士  アンドリュー・M・ウィアー

■ 米国債権回収事情−その1−
今回から数回に渡って、米国の債権回収業界についてご紹介をさせていただこうと思います。弊社、アレクサンダー&ハミルトン(Alexander & Hamilton, Inc.)はルイジアナ州ニューオリンズにて債権回収を行っており、米国商法同盟*の認定を受けたコレクション・エージェンシーです。米国内だけでなく、国外のパートナーとも連携し、世界82カ国以上から主に商用債権の回収を行っており、また世界各国企業の信用調査レポートの提供も行っています。

米国での債権回収事情をご紹介することによって、企業活動における債権回収の大切さ、コレクション・エージェンシーや信用調査レポートの活用方法、また売掛金回収を有利に行うためのポイントなどをお話していきたいと思います。

どの業界のどの企業も、既存の顧客を維持しつつ新規顧客を開拓するために、非常に大きな努力とコストをかけますが、せっかく獲得したビジネスを脅かす要素があれば、徹底してそれを取り除いていかねばなりません。様々な問題の中でも、未回収債権はもっとも厄介なものです。売掛金の回収が滞れば、企業内のキャッシュフローは即座に影響を受けますし、また未回収期間が長期に及べば、企業信用や苦労して獲得した顧客を失うことにもなりかねないからです。

ご存知の通り、米国における債権回収は既に長い歴史を持っており、一般企業が売掛金回収をアウトソースするというのは日常的なこととなっています。売掛金の回収は、時間が経てば経つほど困難になります。支払期限を3ヶ月過ぎただけで、売掛金の27%は回収不可能となります。更にこれが6ヶ月になると、44%は回収出来なくなってしまうのです(商用債権回収協会**による)。

売掛金回収は労力のかかる作業でもあります。電話や文書での督促作業を頻繁に行うことによって、本来の重要な業務に支障をきたすことも充分あり得ます。専門のトレーニングを積んだスタッフを要するコレクション・エージェンシーは、効率的でしかも友好的な解決を提供するものです。


*米国商法同盟; CLLA (The Commercial Law League of America )
債権回収・債権者権利・企業の倒産や再建などに携わる、北米及び海外の商法専門家(弁護士など)によって組織されている団体です。

**商用債権回収協会; CCAA (The Commercial Collection Agency Association )
米国商法同盟に認定を受けた唯一の団体で、特に選び抜かれたコレクション・エージェンシーのみからなる団体です。債権回収業界の更なる発展を目指し、啓蒙・教育活動や法整備などを行っています。

◆料金◆
多くのコレクション・エージェンシーでは、商用債権、消費者債権の両方を扱っています。料金は回収成功金額に対するパーセンテージで決定され、一般的には成功報酬制のみで事前の登録料などは必要ありません。つまり、回収が成功しなければ、料金は発生しないのです。

成功報酬のパーセンテージは、未払期間の長さ・未払金額等によって判断されます(弊社の場合は債務者の所在国も加味させていただいております)。未払期間が長くなればなるほど回収が困難になることから、お早めにご依頼を頂くほうが料金も低く抑えていただけるわけです。成功報酬の割合はエージェンシーによっても幅がありますが、あまり設定の低いところは督促内容もそれなりだと言わざるを得ません。

◆手続き◆
弊社の場合、請求書や契約書、シッピング・ドキュメント等の必要書類を頂ければ、24時間以内に債務企業に対するファースト・アプローチを開始しています。回収スタッフがアクションを取るたびに、クライアント専用のウェブページから弊社のアクション、進捗状況を確認していただけます(但し、債務企業が米国内の場合)。お電話やメールによるご報告も定期的に差し上げております。債務企業が転居した場合などは、様々なデータベースを駆使して所在調査を行います。

交渉が成立し債務者が支払に応じることになれば、回収金は弊社専用の信託口座に送金され、弊社の成功報酬を差し引いた上で、クライアントのもとに送金されます。この信託口座は、商用債権回収協会によって定期的な監査を受けております。

次回は引き続き、エージェンシーを選ぶ際のポイント、コレクション・エージェンシーによる法的手段などをご紹介致します。

この記事に関するご質問や、また現在具体的なケースを抱えてらっしゃる場合のお問合せなど、弊社でお役に立てることがありましたら何なりとご連絡下さい。

【企業紹介】
■ アレクサンダー&ハミルトン・インク (米国)
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